平成15年度 PTA指導者地区研修会

■小笠・周智地区
7月3日(木)
於 春野高等学校「立志館」
参加者 118名

○ 全体会
来賓挨拶
  高P連副会長  鈴木 敏弘
PTA研修会報告
  春野高等学校PTA会長 中田 宗男
○ 講 演
「あそびの心学びの心」
講師:静岡生涯学習研究所所長 渡邊 佳洋 
 若いときは二度とはこないから若いときのチャンスはおおいに生かすべきだ。しかし、現代社会では命が軽く見られており、欠乏の時代から生産が増え更に飽和の時代になって、公害や心の問題が出てきた。すなわち、人と心、物と心、人と人、自然と人が離れてきた。ここで心とは、「あそび心=ゆとり=なりきる心=許容」を意味する。
 合理化が人間関係も疎遠なものにしてしまった。ある五カ国の国際的な調査によると、しつけも最低で、"友達と仲良く"、"嘘をつかない"、"勉強しなさい"、"いじめをしない"等の注意を親がしていないという結果が出ていた。
小笠・周智地区研修会 講演会

 子供を育てるということは、子供が成長して親になり、親から受けた子育てを繰り返すので、親を育てるということだ。
 また、「あそび」の意味が変わってきている。日本では、俗なものを聖化して道にしていたが、道楽とはその過程で楽しんでいることを意味していた。
 学びの心については、教育と学習は違いがある。教育は普遍的なものを教え、点的記憶の仕方になる。学習はいろいろなことを勉強し、線的な記憶の仕方になる。学習の特徴は前頭葉を刺伝いが少なく、体験不足を招いている。
 講師にあわせて手を叩くという単純な動作を、(最初に叩いた際に、)バラバラだったという講師の一言だけでそろえて叩けるようになるという頭脳の働きを解説し、声を揃えて大きな声で歌を歌うこと即ち息を揃えることの大切さ、口に2画加えた文字を答える(例えば、右、古、目)クイズ等の"学習"の実習も交えて、和気あいあいとした雰囲気の中で講演が行われた。
○ 第一分科会
「生徒の生活指導について」
問題提起
 現代の高校生は、携帯電話を介してのコミュニケーションが増えている一方で、直接人と関わったりする「生の人間関係」を避けている傾向がある。
これを踏まえて、
(1)高校生の人間関係が希薄になりつつあるのはなぜか、
(2)高校生がよりよい人間関係を築いていけるように、どのように働きかけ、声かけをしていけばよいか。
このことについて、事前にアンケートを取り問題提起をした。


〈各意見〉
・携帯電話を使うようになってから子供の人間関係が見えにくくなった。保護者として注意してみる必要がある。(P)
・子どもには、他人の悪口を言わせないように、そして、何か一つでも自信を持ってできることを見つけるよう指導している。自信を持つと、相手を尊重したり、認めるという態度が芽生えてくるからである。(P)
・部活動は人間関係を教わる大切な場であるので、積極的に参加するようにしたり、家庭で共同作業を意識して行わせたりする配慮が必要である。(P)
・親は、子どもの話に耳を傾ける努力を惜しまずすべきである。どんな些細なことでも、短時間でも、聞いてあげることで、子どもは本音を話すことがある。(P)
・子どもが何に興味があるかを知る必要がある。共通の話題ができると、親子のコミュニケーションがとりやすい。(P)

〈助言者より〉

・人間付き合いの基本は挨拶である。
・同世代同士では話ができるが、違う世代とは付き合い方が下手な子どもが多い。異世代と交流する経験を積むとよい勉強になる。
・携帯電話の「光」と「影」をよく知っておく必要がある。携帯電話に頼ると直接会う機会が減るし、深い人間関係を築きにくくなる。「人と会う」努力を要する時代である。
・親が職場や地域とどう関わっているかを子どもに見せると、子どもの社会性を育てる参考になる。
○ 第二分科会
「PTAの実践・研修活動について」
問題提起
 日頃のPTA活動について、どのような活動をし、どのような協力体制を取っているかを、事前にアンケートをとり、問題提起した。

〈各意見〉
・PTA地区会の参加呼びかけ活動を行い、参加率九十五%の高水準を保っている。(P)
・各地区を複数のブロックに区切り、それぞれブロック長を置くことによって、PTA活動への積極的な参加を図っている(P)
・会員相互の親睦を図るため、各地区ごと対抗のバレーボール大会を行っている。(P)
・地区会への参加を呼びかけ、会員相互の意見交換を行っていくことが重要であろう。(T)
小笠・周智地区研修会 講演会


〈助言者より〉

・互いに押し付けあうPTA活動を行うのではなく、楽しいPTA活動を心がけ、仲間が増えるような感覚で活動できればよいのではないか。
・一般的に通学範囲が広範囲にわたりなかなか活動の呼びかけができないのが現状であろう。しかし、ブロックに区切るなど、PTAの皆さんで工夫をして、積極的な参加を呼びかけていただくことは重要である。
・活動を公開することは一方的な公開だけではなく、公開した後での意見収集など、双方向の情報の行き来によって初めて生きてくる。
○ 第三分科会
「週5日制に対する取り組みの現状と実態」
問題提起
 昨年度より週五日制が始まり二年目として、
(1)「生徒の学力低下」の対策として土日どのような対策をしているか。
(2) 昨年に比べて、土日の取り組みにどのような変化がみられるようになったか、新たに見えてきた課題はあるか。
 について事前にアンケートを取り問題提起をした。


〈各意見〉
・部活動との両立、土曜塾を行っている。(P)
・バイトを許可制にして、仕事の体験をさせている(P)
・地域の中学生を対象にもの作り教室を開き、また資格試験の対策も行っている(T)
・学力低下が心配されているが、学力低下はあるのか(T)
・部活動の充実をさせている。また基礎学力の充実を図るために静岡理工科大学の公開講座に参加させている。(T)
〈助言者より〉
・目的をはっきり持ち、それに向かってやろうとする本人のやる気が大事である。学習時間が多い少ないの問題ではなく、習慣付けが大事である。
・刺激やきっかけを与えればそれに伴った分野が伸びてくる。
・将来自分がどういう家庭をつくりたいかを考えれば、それに従って服装、清掃、態度、言葉使いになってくる。
・教育とは学校、地域、保護者の三者が一体となって取り組まなければその三脚の椅子に座っている生徒は倒れてしまう。
 なお、アルバイトについて次のような助言を頂いた。
・お金の使い道をきちんとさせる。
・労災に入っているかなどをチェックし許可する。
・社会経験をさせるという点では悪くない。

 



 
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