今日は、四つのお話をします。最初は私の生い立ち、障害をもって活躍している人たちのこと、三番目に社会でのサポートの紹介、最後に支援者・学校関係者・保護者の皆様に望みたいことです。
私は結婚と同時に静岡に来ました。そして突然原因不明のベーチェットという病気になりました。障害者は周りにだれもいませんでしたから、私は障害者としても孤独でした。十年ほど自己流の自立生活をしていました。ある日、友人から「鍼の資格を取ったらどうですか?」と勧められ、県立浜松盲学校にお世話になり、三療の資格を取り、治療院を開業しました。盲学校三年生のときピアカウンセリングを知り、興味をもち勉強してみようと、現在の職場である静岡市曲金の静岡ピアサポートセンターの講習を受け始めました。そして現在、認定を受けピアカウンセラーとして働いています。今は、自己流ではなく、自立生活の考え方をふまえて、相談業務を担当しています。「障害者は障害者である前に人間なんだ」「障害者が社会に出て行くことで障害者にしかできないことがある」と気づきました。私は、車椅子使用の方から自立生活を教わりました。今後も、視覚障害者だけでなくすべての障害者の方々の自立生活支援のお手伝いをさせていただけたらと思っています
障害とともに社会の中で活躍している人達の様子ですが、うちのセンターでは障害者が約半数働いています。障害者理解の活動や、みなさん支援費を利用して自分に合った生活を実現しています。自分の生活を自分で管理している障害者が、仕事をもって、他の人へのサポートを提供しています。中には、知的障害の方で、グループホームで活動している人もいます。
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盲・聾・養護学校 講演会 |
次に、社会でのサポートの紹介です。支援を受けるということは恩を受けるということではないと思います。どういう制度があるか、支援内容を知った上で、どういうサポートが利用できるか、それを利用して生活してください。支援の内容については、例えば支援費についても個人差があり、障害別・等級別・環境別、本当に一人一人違うのです。個別のニーズへの配慮が非常に大切です。支援センターも含め、色々な相談窓口をぜひ利用ください。もちろん家族の方も相談できます。
ここでもう一度障害について考えていただきたいのです。WHOでは、(1)機能、(2)能力、(3)参加、これらに問題がある場合にそれを傷害とするといわれています。社会生活の上で切実なのは、Bだと思います。社会参加をするとき困難なことがあれば、支援が必要です。例えば、視覚障害のため、情報障害を何らかの方法で支援する。車椅子使用のため移動についてヘルパーを利用するなどです。また、偏見や差別を受けることなく社会参加したいのです。障害者の方、関係者の方から必要なサポート希望を聴き、社会に提案することも私たちの仕事であり大事な部分です。これからの高齢者社会にむけていい社会を障害者が作ることができると言われています。障害者が町に出ることが町を変える。変わると、すべての人に温かい社会になるのではないですか?
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盲・聾・養護学校研究発表会 |
最後に支援者・学校関係者・保護者の皆様に望みたいことをお話します。バリヤフリーからもう一歩踏み込んだホスピタリティ向上の提案です。相手の人間性を尊重する心です。私が買い物に行くとお店の人は時々介助者に説明します。人として接してほしい、どうせこの子は分からないからこうしておけばいいやというのはやめて欲しいのです。非常に難しく敷居の高い話ですが、これが進んでいけば差別や偏見が無くなっていくと思います。いきなりは無理ですから、一人一人の心に置いて、当たり前のことですが、温かい対応、サポートをしてほしいのです。また家族の方は、親だからこの子の面倒を見なければとか、親だから全部自分が責任を持たなければとか、自分自身の人間性に蓋をするのはやめましょう。頑張るばかりでは大変です。皆で支えていきましょう。安心して情報収集してよりよい生活を目指してください。ありがとうございました。
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