| 年頭の挨拶

静岡県公立高等学校PTA連絡協議会 会長 西原 茂樹
新年明けましておめでとうございます。
昨年の暮れに高校生の親を対象にした就職シンポジウムを開催しました。
この「親」を対象にしたシンポジュウムは、全国初の試みですが、最近の雇用情勢の悪化とさらにフリーターの増加に対する危ぐから、静岡労働局と共同で開催しました。
フリーターとは卒業後に定職を持たないでいるフリーアルバイターです。「自分にあった職業を探す」などと言えば聞こえはいいわけですが、一定の職場でワザを身に付けるわけではないのでいつまでたっても技術が身に付きません。したがって収入が増えるわけでもありません。職場経験がたくさんあってもただそれだけです。企業側にとっては、アウトソーシングなどといって、忙しいときには安いコストで、仕事がなくなればすぐに解雇できる大変重宝なフリーターです。しかし、日本全体の雇用形態としては大変危険な制度だと思いますし、なんと言っても日本の将来の活力がなくなります。
あなたは、息子さんや娘さんが「会社おもしろくないからやめる」「フリーターになる!」と言って来たらどうしますか。私たち親の世代が就職した時代と、今とでは全く雇用が変化してきました。昔は「やめる!」と言っても会社が引き止めました。今は「ハイどうぞ!」です。物分りのいい親なんていって「やめたければお前の好きなようにすれば良いよ」なんて言っていたらフリーターです。そんなこと本人の勝手だろう言う方もいるかもしれませんがそれでは困るのです。
私たち昭和20年代から30年代のはじめに生まれた人は、これから十年くらいの間に大量に退職していきます。その後を引き継いでいくのは、彼らです。しっかり働いてもらって、年金や医療や福祉を支えてもらわなければなりません。私たちを助けて!と言うことではなくて、お互いに困るのです。
ではどうすれば良いのか。少子化は、子の親離れを、親の子離れを難しくしました。いつまでたっても「相互依存症」です。企業や社会が求めているのは「自分で判断してたくましく生きていける」人間です。まだ間に合うなら、挨拶や身なりなど「しつけ」を徹底的に家庭で身につけさせることです。本当は、親の世代も難しいわけですから、これから親になる世代には幼稚園や保育園での徹底した「しつけ教育」が望まれます。また、新しい学力である「生きる力」の中で、自ら学び、自ら考え、自ら判断し、行動する力は特に重要であると考えますので、家庭で後押ししますが、学校でこの部分をしっかり考えてほしいと思います。
さて、会長になって三年が過ぎようとしています。学校完全週五日制の実施という変化の中で、高校生の損害賠償保険制度の立ち上げから、交通安全対策の充実と新たな取り組み、さらに中国への修学旅行調査事業や学校ノースモーキング化の運動など従来のPTA活動に加えて実施してきました。それらを基本的に支えている考えは「子どもたちの教育環境の向上のため」です。そしてそのことは「情報公開」と「説明責任」によってPTA全会員に保障されなければなりません。昨年から始めたホームページは、多少なりとも役立っていると思います。
今年もそれぞれの単位PTAが一層御活躍されますことをお祈りいたしまして、年頭の御挨拶といたします。

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