平成十四年度
PTA指導者地区研修会 県下十一会場

清水・庵原地区

九月二十日(金)
  於 マリーベル清水  参加者 一六十名

研修会テーマ
  『学校・地域・PTA』
〜映画「学び座」を通して考える〜

次第日程
 
全 体 会
 ・開会のことば
 ・あいさつ
  庵原高校PTA会長  原 秀次郎
  庵原高校校長     浅川 文彦
 ・来賓祝辞
  県高P連副会長    山口  茂
 ・映画「学び座」上映
  分科会(三分科会‥同一テーマ)
   研修会テーマに沿った情報交換会


 
あいさつ
 庵原高校PTA会長 原 秀次郎


清水・庵原地区研修会・全体会
 学校五日制の完全実施に伴い、子ども達には多くのゆとりの時間が生まれたはずでした。しかし、その時間をすべての子ども達が有効に使っているかと言えば、必ずしもそうでなく、行き場を失った子供ども達の存在がクローズアップされ、問題視される現状が見えてきているのではないでしょうか。少年の非行が頻繁になったおり「家庭の教育力」という言葉が叫ばれました。現在でもこの言葉は生きており、さらに「地域の教育力」が必要とされ、今は、「学校の教育力」、「家庭の教育力」、「地域の教育力」の協調による子ども達の健全育成が求められる時代に入ったのではないでしょうか。今回の研修会では、映画であり、フィクションの世界のことかもしれませんが、「学び座」を通して、PTAとして、子ども達の健全な発育のために、何ができるのか、私自身考えてみたいと思います。分科会においては、「学び座」の感想を通して、子ども達のおかれている環境や、PTAの今後の活動等、様々な情報交換をしていただければ幸いです。

テーマ設定の趣旨
 
今年度より完全学校週五日制がスタートし、子どもたちが学校を離れ、家庭・地域で過ごす時間が増えました。「ゆとり」の中で、自分なりにやりたいことを見つけて自主的に取り組み、生きる力を身につけようというのがねらいですが、五ヶ月が経過した現在、家庭・地域での実態はいかがでしょうか?文科省の思惑とは裏腹に「テレビゲームをする時間が増えただけ」「部活動や土曜講習に出かけて家にはいない」「寝ているか、暇を持てあましてゴロゴロしているだけ」といった声も聞かれますが、ともあれ、家庭や隣近所の人たちと接する時間が増えたことだけは確かです。
 では、私たちPTAは子どもたちとどのように関わっていけばよいのでしょうか?本年度、清庵地区の公立高校で行った調査によりますと、「子どもに信頼されている」と思っている親は全体の三割近くあり、実際に「親を信頼している」と答えた子どもは四割を越えています。これに「どちらかと言えば信頼されている・信頼している」を加えると、なんと親も子も八割を越える高い数値となり、我が清庵地区においては「良好な親子関係」が築かれていることが窺えます。
 しかし、実際にどのくらいの親子が家庭で会話しているのか、親は子どもの気持ちを本当に理解しているのかとなると事情は変わってくるのかもしれません。先生と生徒との関係、地域の人々との関係となればなおさらです。

清水・庵原地区研修会・分科会
 ここに「稚内発 学び座 〜ソーランの歌が聞こえる」という映画があります。昭和六十年代、「日本一荒れた学校」と報道された北海道稚内南中学校の実話を基にした学校再生の物語で、再建に向けて、学校・家庭だけでなく住民たちが町ぐるみで取り組んだ地道な「共育環境創り」が描かれ、多くの人々の感動を呼びました。
 今回、平成十四年度の清水・庵原地区公立高等学校PTA指導者研修会にあたり、この「学び座」鑑賞を通して「学校・地域・PTA」のあり方、役割、今後の取り組み等を皆様で考えていきたいと思っております。


 

分科会報告

 三室十九テーブル(各テーブル七〜九名)で分科会を実施いたしました。研修テーマに沿い活発な意見交換がなされ、時間が少し足りないくらいでありましたが、目的は十分達せられ、有意義な会となったことをまず、御報告いたします。情報交換会として位置付けたこの会で出た意見感想等を簡単に報告いたします。
 
(1)「学び座」という映画について
  すべての方が感動をもってご覧いただけたようでした。
中学と高校では多少違うが、高校にもこのような地域性がもてたら良い。
情熱、夢を持たせることの大切さを感じた。
子どもを変えていくのは親、大人が「本気」にならなければ。
親だけでなく子どもたちにも見せたい映画である。
このような感想がありました。
「いじめる奴も嫌いだけど、何もしてくれない先生、父ちゃん、母ちゃんも大嫌いだ。先生も信用できないけど、僕たちは親も信用できないんだよ…」このことばにとてもショックを受けました。これが、子どもの心のさけびなんでしょう。子どもが信用できるものは、自分の為に考え、行動してくれる人。先生でも親でもない…。親もどうすればいいかわからない事がたくさんあります。でも、自分の産んだ子です。子どもから逃げることなく、ぶつかっていきたいと思います。そして、子どもとともに親も成長していかなければと思います。とても、勇気をもらった映画でした。
 
(2)情報交換として
中高生は地域活動に参加しにくい現状がある。
持っているエネルギーを向ける場所の持てない子どもがいる。
子どもに対して親や教師がどれだけ真剣に向き合っているか。
学校五日制による「ゆとり」をどう活用していくのか。
 
(3)その他
清水市では「子どもの居場所を作る会」を立ち上げたところである。現在、中高生の欲しているものとは何かを模索中である。

 
 
おわりに
 今回の研修会を担当するにあたり、昨年度よりテーマについて、あるいは、会の持ち方について等本校PTA本部役員を中心に話し合ってまいりました。PとTの連絡・連携を感じながら、会を運営していくことができ、本校にとっても意味のある研修会となりました。今年は、例年のような講演でなく、映画という視覚にも訴え、会に参加されたみなさんが、感動という共通の土俵の上で、分科会でも活発な意見交換ができたと思います。
 最後に、研修会に参加して下さいました、高P連副会長山口様、はじめ皆様に感謝して、報告とさせていただきます。


 





このホームページ内の画像及び文章の著作権は、静岡県公立高等学校PTA連絡協議会に帰属します。