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東海高P連大会
六月九日(水)名古屋市公会堂において、東海地区高P連四県による総会及び研究
協議会が開催された。
時節がら雨が心配されたが、晴天に恵まれ一八〇〇余名(静岡県三四七)の参加者
が集まった。
総会では、事業・決算報告・役員の改選並びに事業計画・予算案審議が行われた。
本年度東海地区高P連の会長には、愛知県高P連会長徳倉朝美智氏、副会長には、西
原茂樹静岡県高P連会長ら他二県会長が選出され、理事・監事・代議員についても原
案通り承認された。
引き続いて行われた研究協議では、本県からは大井川高等学校PTA副会長鈴木稔
さんが「生活指導とPTA〜オーバーナイトウォーク……子どもの健全育成を目指し
て……〜」をテーマに実践発表を行った。
発表後、オーバーナイトウォークの最初の計画立案の経過・実施するうえでの物心
の援助・毎年協議して実施しているか具体的にどのような指導がされたか等県外の皆
さんから質問を受けた。
−発表要旨−
大井川高等学校
一 学校の概況とボランティア
本校は昭和五十九年創立であり、平成十五年度に成人式を迎える比較的新しい高校
である。生徒数はおよそ九百人の全日制普通科であり、九十五%が進学を目指してい
る。
教育目標は「より高い真理とより優れた人間を目指し、学ぶ姿勢を身につけよう」
でありこの目標を達成するために「懐の深い教育」「心を大切にする教育」の二つを
教育方針に掲げている。「懐の深い教育」は、生徒一人一人を大切にし、「きめ細か
な指導」「個別指導を重視」することを目標にしている。また、「心を大切にする教
育」は、高校三年間が生徒の成長にとってかけがえのない大切な時期であるという認
識の上に立ち、生きる上での力となる「考える心」「感動する心」「思いやりの心」
「逞しい心」を育むことを目標にしている。
本校はこの「心を大切にする教育」の具体的な実践活動のなか、平成八年度からの
三年間は「静岡県福祉教育実践校」の指定、平成十一年度からの二年間は文部省の
「豊かな心を育む教育推進事業」の指定を受け、大井川高校といえばボランティアと
地域社会からの高い評価を受けるようになってきた。
二 PTA活動の概況とボランティア
文化祭(堰陵祭)において、毎年福祉バザーを行っている。日頃の教育活動の成果
を多方面に発表する絶好な機会である文化祭において、生徒を主体とし保護者や教職
員が協力して行われるバザーの収益金は全額ユニセフに寄付することにしている。バ
ザーを通してユニセフを知り、寄付金がどのように使われるのかを知ることとなり、
生徒一人一人がボランティアに対する意識が高められていると思われる。このことが、
PTA活動におけるボランティア活動の原動力の一つになっている。
三 オーバーナイトウォーク
今回で第九回となるオーバーナイトウォークは、「満天の星を見ながら明日の二十
一世紀に向かって楽しく歩こう」をキャッチフレイズとし、家族・社会・そして人生
について語り、励まし合い・親・生徒または教師とのふれあいを大切にしながら歩く
ことが目的である。
藤枝市蓮華寺池公園をスタートし、コスモス峠・びく石・藤枝駅前を経由して、学
校までの四十五キロの道のりを仲間とともに歩くこの苛酷とも思える行事の最大の留
意点は生徒をはじめとするハイカーの安全確保である。途中四ヵ所のチェックポイン
ト、二十ヵ所の監察所、一ヵ所の休憩所を設ける。更に、数台の車が最後尾を走って
いる。そのためには、七、八十人の裏方がいなければできない行事である。
九月下旬、保護者にこれらのボランティアの募集をしたところ、なんと六十四人が
応えてくれた。生徒と教職員のボランティア三十三人と合わせて九十七人が手を挙げ
てくれたことになり、これで無理なく実行委員会を立ち上げることができたのである。
生徒百八十六人、保護者六人など合わせて二百二十八人が、平成十三年十月二十六
日(金)午後七時三十分、藤枝市蓮華寺池公園をスタートし、休憩所ではラーメンな
どのサービスを受け、監察所では様々な人たちに励まされながらひたすら歩き、およ
そ午前八時に最後尾が校長自ら待ちうける大井川高校にゴールした。数人のリタイア
がでたものの、事故も無く終えることができた。

四 生徒の感想(抜粋)
…二人肩を組んでゴールし、喜びをわかちあった。やはり、友達がいると心の支え
になるらしい。つらいときや苦しいときでも友達と一緒にいると苦にならないこと、
自分はいつでも友達や家族、多くの人たちに支えられていることを実感した。それに
精一杯やることが気持ちよく、終わったあとの充実感がとてもいいことも実感した。
僕が思うことは、どんなに小さくてちっぽけなことでも何でもいいから一つのことに
夢中になり精一杯頑張ることが大事だと思う。後悔するにも反省するにも全力で取り
組めば必ず課題がでてくるはずだ。そして自分もひとまわり大きくなれる。…
…私が一番感動したのは、コスモス峠で見たたくさんの星。あんなにいっぱいの星
は初めてでした。星にみとれて私と隣を歩いていた子も水溜りにはまって靴がびしょ
びしょ。それから、とことこ山道を下って……(略)……ゴールに向かって歩きまし
た。ゴールしたとき、さっきまでずっと一緒に歩いていたみんなが、手をたたいて
「おめでとう」って言ってくれたとき、うれしくてたまらなかったです。「苦しさ」
「つらさ」も味わうけれど、そこに絶対「うれしさ」もついてくるのです。「やった
ことないこんなことってできるのか」ってことをやり遂げた時の感動は、それをやり
遂げたときにしか得られない特別な気持ちです。本当に心の宝です。
五 保護者の感想
歩き始めて二十八キロ地点にある藤の瀬会館(地区集会場)で、深夜一時三十分頃
から四時過ぎまで監察をした。子どもたちはたっぷり休憩をとり、再び歩き始めてし
ばらくしての地点である。
それほど寒さは感じないが、ちょうど眠くなる時間帯である。「こんばんは」と元
気な声に「頑張れよ」と返す。どちらが励まされているかわからない。僅かなチョコ
レートをもらうとうれしそうな顔になり、ほおばりながら元気な姿のまま闇の中へ消
えていく。しばらくすると再び同じシーンが繰り返される。これが三時間程も続いた。
子どもたちから元気のエキスを反対にもらった感じがした。
六 おわりに
未だ記憶に新しい神戸市の小学生惨殺事件、薬物乱用、援助交際など多発する少年
犯罪が、もはや他人事ではない距離のところにあるような気がしてならない。真摯に
活動している親の背中を見せることが、子どもたちの心と体の健全育成の一助になる
ことを信じ、今後も家庭・学校・地域の連携を一層強めながらPTAの活動をしてい
きたい。
全国高P連北海道大会
八月二十一日(水)〜二十三日(金)に北海道旭川大雪アリーナをメイン会場に開
催された。
『新・呼吸する教育大地』果てしない大空、緑の山なみのもと、海の幸、大地の恵
みを糧として、二十一世紀の日本の人づくりを熱く語り合おうをテーマに、全国から
一万一千余名のPTA会員(本県参加者三三六名)が一堂に会して熱心な討議が行わ
れた。
遠山敦子文部科学大臣は、高校生時代は、多様な可能性と大きな夢を育み船出する
ため極めて重要な時期です。教育現場と連携して、子どもたちが直面する問題に取り
組む必要性を強調した。
開会式に引き続き優良PTAの全国会長(個人及び団体)の表彰が行われた。
本県からの表彰者・表彰団体は次のとおりです。
全国会長表彰
[個 人]
豊岡 武士(県立韮山高等学校)
PTA会長として指導力を発揮し、会員相互の研修を推進するとともに、学校と
の連携を促進し、PTA地区懇親会の開催や学校行事への参画を充実させた。また、
県副会長として、PTA活動の振興に尽力した。
古地 利和(県立沼津東高等学校)
職業を知るセミナー、学校祭におけるPTA展示コーナー等の新しい企画を打ち
出し、会員の参加意識の向上に寄与した。また地区PTA指導者研修会で指導的役
割を果たしたほか県全体のPTA活動の振興にもつとめた。
[団 体]
静岡県立大井川高等学校PTA
会長 内 藤 洋 介
毎年、文化祭でPTA展を実施したり、ナイトウォークで多数の保護者が観察・
巡回に協力している。また、交通安全指導や大学視察訪問を定期的に実施するなど、
PTA活動充実を図りながら学校の教育活動を支援し、生徒の健全育成に物心両面
にわたり貢献した。
静岡県立三島南高等学校PTA
会長 河 野 稔
PTA通学路安全推進委員会は、校舎移転に伴う通学路の安全を確保するため、
最寄駅付近の交通調査を行い、危険であると判断し、校舎に近い側に駅出口の設置
を県・通学地域の市町村に要望し、鉄道事業者の協力で設置が実現し、通学路の安
全が確保された。
[特別表彰]
西 原 茂 樹
東海地区高等学校PTA連合会会長並びに全国高等学校PTA連合会理事として、
会の発展・充実に多大な貢献をされたので受賞となった。

▲大会宣言文について▼
全体会で、高校生の大切な命を守り、生きる力を育てるための新たな運動の展開と
して、全国高P連北海道大会で宣言された。
一、各PTAにおいては地域や学校の実情に応じて二輪車・自動車・自転車の安全運
転に関する効果的な指導のあり方について検討し、学校等と協力しながら交通安
全教育を積極的かつ具体的に行うよう努める。
二、親が自ら交通マナーを守り、PTAが高校生や若者の尊い命を守るため、地域社
会の核となって、関係機関・団体と連携しながら交通安全運動を積極的に推進す
る。
三、いわゆる「バイクの三ない運動」は基本的に引き続き推進する。
第52回全国高等学校PTA連合会(北海道大会)宣言
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